ポエム

韻文

けさ来鳴き いまだ旅なる郭公 花たちばなに やどは借らなん___古今和歌集

過去問えば 鐘が鳴るなり もう0時

過去問えば 鐘が鳴るなり もう0時

背の高き 草吹く歩道 町も老い

背の高き 草吹く歩道 町も老い

道すがら クリーム色の 彼岸花

道すがら クリーム色の 彼岸花

人知れず 年古夜や 無縁仏

人知れず 年古夜や 無縁仏___ひとしれず としふるよるや むえんぶつ

秋いずこ 温め啜る 牛の乳

秋いずこ 温め啜る 牛の乳

ちびっこに 坊主叩かれ 錦鯉

ちびっこに 坊主叩かれ 錦鯉

草毟り 出でよ猪 心待ち

草毟り 出でよ猪 心待ち

心地よい コインランドリー 解体し グランドホテルも 絵葉書の影

心地よい コインランドリー 解体し グランドホテルも 絵葉書の影

苦瓜の 影が輝く 明け黄金

苦瓜の 影が輝く 明け黄金

秋の札 朝に門口 神が来た

秋の札 朝に門口 神が来た

壁歩く 御器噛眺める メロンパン 月欠け満ちる 私の小腹

壁歩く 御器噛眺める メロンパン 月欠け満ちる 私の小腹

苦死総べる 髪剃り月の 映え坊主

苦死総べる 髪剃り月の 映え坊主

東雲に 褪めて色づく 秋の姫

東雲に 褪めて色づく 秋の姫

浮図浮かぶ 無邪気な蠅に 払子振る

浮図浮かぶ 無邪気な蠅に 払子振る

齢故か 昨日殺した 蠅悔やむ

齢故か 昨日殺した 蠅悔やむ

籠入れば 撃たれず済んだ 阿呆鳥

籠入れば 撃たれず済んだ 阿呆鳥

透っ葉の 苦瓜越しに 雲を見る

透っ葉の 苦瓜越しに 雲を見る

鼻先を 撫でる秋風 花が乗る

鼻先を 撫でる秋風 花が乗る

鬱空に ソース取り出し 虚舟

鬱空に ソース取り出し 虚舟

ヨーグルト グリムをグリル ハンバーグ

ヨーグルト グリムをグリル ハンバーグ